SONY α7RⅣはソニーストアで発売前に展示しており、すでにα7RⅣを触ってみたユーチューバーさんやブロガーさんのおかげで多くの情報が公開されています。
ここではα7RⅣの先行体験会で、私が実際に触ってみた感想や、ネット情報では知り得ることが出来なかったα7RⅣの新機能について解説したいと思います。
α7RⅣは機能性が大きく向上しています!
α7RⅣの購入を検討している方はぜひ読んでみてください。
α7RⅣのスペックを見ると画素数が6100万画素となり、AFの測距点が399点から567点に増えています。
α7RⅣ | α7RⅢ |
---|---|
有効画素数:約6100万画素 | 約4240万画素 |
APS-Cモード時の画素数 |
APS-Cモード時の画素数 |
測距点数
フルサイズレンズ装着かつAPS-C読み出し時:325点(位相差検出方式)
APS-Cレンズ装着:247点(位相差検出方式)/425点(コントラスト検出方式) |
測距点数
フルサイズレンズ装着かつAPS-C読み出し時:323点(位相差検出方式)
APS-Cレンズ装着時:255点(位相差検出方式)/425点(コントラスト検出方式) |
ファインダー総ドット数 |
ファインダー総ドット数 |
記録画素数(縦横比3:2) |
記録画素数(縦横比3:2) |
α7RⅢの正統進化系といえるカメラですね。
私の場合、6100万画素を必要とするような撮影仕事をしておらず、メインが動画なのでα7SⅢを待機している状態です。
なのでα7RⅣは見送りしようとも思っています。
だけど、α7RⅣを実際に触ってみると新しい発見がありました!
おかげでかなり欲しくなってしまいましたよ!α7RⅣ。
α7RⅣの発表後、ソニーストアでの展示が開始されてから実機を触ってみた方々のレビュー動画がYouTubeでたくさん確認できました。
中でもとても参考になったのがYouTubeチャンネル 冒険用品のミズグチさんとオカモトさんのカメラジオ(対談)です。
やっぱりプロの写真家さんの意見は参考になります。
α7RⅣを検討している方はぜひ視聴してみてください。
他にもイルコさんやジェットさんの動画も参考になりましたよ。
ソニーイメージングプロサポートの会員向けにα7RⅣ体験会のお知らせがメールで来ました。
向かった場所は大阪市福島区のSONYマーケティング株式会社が入っている、ラグザタワーのノースオフィス4Fの会議室です。
開催日が平日金曜日の昼間で、さらにプロサポート会員のみの催しなので、α7RⅣをゆっくり触れそうだと思いました。
α7RⅣはすでにソニーストアで展示しているということもあり、来店数はそれほど多くなかったので、スタッフさんにじっくりα7RⅣに追加された機能や性能について聞くことができました。
会場の真ん中にα7RⅣが2台あり、モデルさんもいて撮影テストができるようになっていましたよ。
ぱっと見た感じは第三世代α7機と変わりませんが、カメラを持ってみると全然違うカメラになったような錯覚を感じました。
α7RⅣ | α7RⅢ |
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サイズ |
サイズ |
重量:580g(※ボディのみ) | 重量:572g(※ボディのみ) |
α7RⅣは7RⅢと比べてサイズが少し大きくなり、重量も増しています。
またグリップ部が深くなっているおかげで随分持ちやすくなっています。
α7RⅢではL型ブラケットやバッテリーグリップ、エクステンショングリップでグリップを補強するのが良いとされていましたよね。
α7RⅣではグリップが大きくなったおかげで、グリップを補助するアイテムを使う必要はなさそうです。
メーカー仕様で確認できる情報では4mmほどグリップが長くなっています。
画像引用元:https://camerasize.com/
数値で見ると大差なさそうですが、実際に握ってみると違いが分かると思います。
また、SDカードスロットのフタも仕様が変更されており、スライドして開くようになっています。
最初は戸惑いましたが、使い勝手は良くなっています。
画像引用元:https://camerasize.com/
α7RⅣを持った瞬間、フジのX-H1と似た感触だったので、上の画像ではX-H1も並べてみましたよ。
グリップの深さは似ていますねえ。
ボディのボタン類のサイズが全体的に少し大きくなっており、シャッターボタンもサイズアップしています。
そして不要説のある露出補正ダイヤルの上には、オンオフのボタンが装備されるようになり、誤って回してしまうこともなくなりそうです。
また、マルチセレクター(ジョイスティック)の操作感がかなり良くなっています。
旧モデルでは棒状の突起を動かしているような(まさにジョイスティック)感覚がありましたが、α7RⅣではボールをぐりぐり回している気分です。
伝わるかなあ...。トラックボールのマウスって感じでしょうか...
とにかくイイ感じです。
カメラの操作性の悪さを指摘される事の多いソニー機ですが、第4世代で全体的に大きく改善していますよ。
α7RⅣで私が一番気になる点は、従来のSDカードの容量で一体何枚の写真を撮ることが出来るのか?でした。
これまで静止画撮影では64GBのSDカードで運用してきました。
体験会にはいつも使っているSONYのTOUGH 64GBを持ってきましたよ。
もちろんフォーマット済です。
このSDカードをα7RⅣに挿してみるとRAWの場合994枚と表示されました。
うーん。これはかなり少ないですねえ。
さすが6100万画素の高解像写真を撮れるだけあります。
α7Ⅲの場合、同じようにフォーマットしたばかりの64GB SDカードでRAW画像を2500枚ほど撮れます。
その差は歴然です。
α7RⅣを運用する場合、128GBのSDカードが必要になりそうです。
少し露出アンダー気味になってしまいました。
RAWとJPEGを同時出力したのですが、RAWデータがなぜかLightroom Classic CCで開くことができませんでした。
FlickrにLightroom Classic CCで露出を調整したJPEG画像もアップしましたので参考にご覧ください。
露出アンダー気味になってしまいましたが、APS-Cモードでも撮影してみましたよ。
APS-Cクロップでも十分高解像です。
α7RⅣがα7RⅢからバージョンアップした点をざっくり挙げてみると
・解像度(画素数)の向上
・ダイナミックレンジが広くなった
・AF性能の向上
・リアルタイム瞳AF搭載
・操作性の向上
となります。
ソニーのフルサイズ一眼機は、APS-Cモードというフルサイズの画像をAPS-Cサイズにクロップして撮影、保存する機能があります。
α7RⅣはAPS-Cサイズにクロップしても画素数が2620万画素もあります。
(α9とα7Ⅲの有効画素数が2420万画素)
フルサイズのレンズでAPS-Cモードにすると焦点距離が1.5倍となり、例えば600mmの望遠レンズで撮影した場合の焦点距離はおよそ900mmです。
フルサイズで900mmて.. すご..
東京オリンピック前に発売が期待されているα9Ⅱですが、焦点距離が稼げるα7RⅣでも事足りそうですねえ。
また、SDカードスロットも変更しています。
これまでSONYのダブルスロットは下がスロット1で上がスロット2になっていましたが、α7RⅣから上がスロット1になっています。
このあたりの情報はネットで既に他の方が発信している通りでした。
α7RⅣからテザー撮影をワイヤレスで行えるようになったみたいです。
メニューの「PCリモート機能」を選択します。
接続方式を「WiFi Direct」を選んだらOKです。
また静止画の保存先も有線接続のテザー同様PCとカメラ本体の同時保存ができます。
ワイヤレスによる遅延を解消するため、PCへのデータ保存サイズを2Mに制限することもできます。
物撮りする方やお客さんにモニタリングしてもらいながら撮影する方にとってワイヤレステザーは嬉しい追加機能です。
またアスペクト比も選択肢が増えました。
4:3と1:1です。インスタグラムを意識した縦横比だそうですよ。
インスタ用の写真を狙って撮りたい方には非常に便利です。
α7RⅣは出力するファイルサイズがかなり大きくなるのが最大のデメリットです。
α7RⅣで撮影したRAWデータを自宅に持ち帰ってPCで確認してみました。
とても残念なことに、RAWデータをPhotoshopやLightroom Classic CCで開くことが出来ませんでした。
これは発売前の製品だからかもしれません。
ちなみにRAWで撮影したデータのサイズは1枚で60MB程になっています。
なお、α7Ⅲで撮影したRAWデータが1枚24MB程度なので、その差はかなり大きいです。
α7RⅣを購入したら、データの運用に大容量のSDカードを用意するだけでなく、保存用のハードディスクやRAW編集に使うパソコンもスペックアップする必要があるでしょう。
低スペックのパソコンだとRAW現像の作業がカクカクしてかなり不快になりそうです。
これまで以上に高画質になったα7RⅣは、もちろんプロ仕様のカメラとして十分な性能です。
6100万画素の解像力で、中判カメラを取り扱うプロユーザーを狙っていると言われています。
またAPS-Cモードでも他社のプロ機並みの解像度があるので、望遠撮影がメインのスポーツ写真家さんにも人気が出そうですね。(α9と競合しそうですが)
フルサイズで最高画質となるα7RⅣは、カメラ以外の周辺機材もスペックアップできる方が幸せに使えるカメラです。
データの運用も見据えて買うべきかじっくり検討する必要があるでしょう。
こんな感じです!
α7RⅣで操作まわりが大きく改善されています。
第三世代のα7シリーズでまだまだ不満があった部分の本格的な改善を図ってきている感じです。
この改善点が、今後発売が予定されているα7SⅡやα9の後継機に標準搭載されるのが予想できます。
今後もSONYの新型カメラに注目が集まりそうですねえ。
個人的にはα7SⅢをじっくり待とうと思います。
購入する方はぜひ早めに予約しちゃいましょう!