SONY FE 35mm F1.8実機レビュー ビビッドでボケ味は強烈

※2024年3月に更新しました。 また本ページにはプロモーションが含まれています

 

SONYから35mmの単焦点レンズが発売されましたね!

 

 

FE 35mm F1.8(SEL35F18F)です!

 

Eマウントフルサイズレンズで人気のあるFE 85mm F1.8の35mmバージョンで実売価格は7万円前後。

 

α7Ⅲの常用単焦点レンズを探していたワタシも気になるレンズです。

 

SONY α7RⅣの発売日と近いこともあり、商品体験会でFE 35mm F1.8(SEL35F18F)も展示されていましたので、FE 35mm F1.8を使って見ることが出来ました。

 

またSONYストアでも展示されているので、日を改めてストアで撮影もしてみましたよ。

 

ここではFE 35mm F1.8を購入するべきかどうか?の撮影した写真を紹介しながらレビューしていこうと思います!

 

 


この動画では12本の交換レンズを購入してきたボクが、動画用レンズの選び方を解説してみました。
合わせてご視聴ください。


ワタシがFE 35mm F1.8をほしい理由

 

SONYのフルサイズ用Eマウントレンズはサイズが大きく重いレンズが多いため、気軽に持ち出してスナップ写真を撮るといった使い方がしにくいです。

 

フルサイズEマウントで小型なレンズがないわけではありませんが、発売してから年数が経っている古い設計のレンズしかありません。

 

それに最近発売したレンズはGマスターの単焦点レンズやオリンピックに向けた超望遠レンズとなっており、高くてデカイレンズばかりです。

 

その中でFE35mm F1.8は軽量コンパクトな単焦点レンズで、気軽にソニーフルサイズ機を使うには最良のレンズとなりそうです。

 

SONYのF1.8と言えばFE85mm F1.8

 

ソニーのF1.8のフルサイズでぱっと思い浮かぶのは中望遠単焦点レンズのFE85mm F1.8があります。

 

FE85mm F1.8はポートレート用途で「神レンズ」と呼ばれるほど安くて良い写りで、プロのフォトグラファーの方でも好んで使われている方を何人も見てきました。

 

 

ソニーは多分Gマスターレンズの開発で培ったレンズ開発技術を用いてもう一度エントリークラスのレンズをF1.8でとり揃えていこうと考えているのかもしれませんね。

 

少し古い規格のパンケーキレンズのSonnar T* FE 35mm F2.8 ZAがありますが、ソニーストアで使ってみた印象では接写が苦手なレンズとなっており、スナップ用途では微妙に撮りにくい場面がありそうです。

 

その点、FE35mm F1.8は接写性能にも優れているので、使い勝手が断然良さそうです。

 

ボケる!そして寄れる!FE35mmはαをスマホみたいに使えるぞ

FE 35mm F1.8でテスト撮影

 

FE35mm F1.8を先行体験会ではじめて使ってみた印象は

 

1.メチャクチャボケる
2.被写体にかなり寄れてアップで撮れる
3.スマホのような画角が得られる
4.軽くて持ち運びやすい
5.ビビッドな発色

といった感じ。

 

ちょっと触ってみただけでも普段使いにちょうど良さそうなレンズだというのが分かりました。

 

絞り:F1.8 SS:1/125 ISO:320 (ロスレス圧縮前の写真はコチラ

 

商品体験会で何枚か写真を撮ってみました。

 

被写体にかなり近づいてもピントが合うので、接写性能は抜群です。

 

ピントが合うギリギリまで寄った状態

 

最短撮影距離は22cmで最大撮影倍率が0.24倍です。

 

またF1.8のボケ描写も強力で、後ろボケを生かして被写体と背景を分離するような撮り方も簡単にできます。

 

絞り:F5.6 SS:1/125 ISO:200 (ロスレス圧縮前の写真はコチラ

 

焦点距離 35mmは主にスマホに搭載しているカメラの画角に近いので、スマホで普段撮影することが多い方にはとても馴染みの良いレンズだと思います。

 

α6400のようなAPS-C機で使えば、35mm判換算で52mmぐらいの焦点距離になるのでポートレート用レンズにもなりますね。

 

SONYのその他の35mmレンズと比較

SONYにはFE35mm F1.8と同じ焦点距離35mmのEマウントフルサイズ用レンズをこの他にも2本あります。

 

・SEL35F28Z(Sonnar T* FE 35mm F2.8 ZA)
・SEL35F14Z(Distagon T* FE 35mm F1.4 ZA)

 

これら2本のレンズとFE 35mm F1.8のスペックを比較してみます。

 

FE 35mm F1.8 SEL35F28Z SEL35F14Z

焦点距離:35mm 焦点距離:35mm 焦点距離:35mm
レンズ構成:9群11枚 レンズ構成:5群7枚 レンズ構成:8群12枚
絞りF1.8~F22 絞りF2.8~F22 絞りF1.4~F16
絞り羽根:9枚 絞り羽根:7枚 絞り羽根:9枚
最短撮影距離:0.22 最短撮影距離:0.35 最短撮影距離:0.3
最大撮影倍率:0.24 最大撮影倍率:0.12 最大撮影倍率:0.18
質量:280g 質量:120g 質量:630g
価格:6.7~8万円 価格:6.7~8.2万円 価格:15~22万円

 

接写性能は断然FE35mm F1.8のほうが優れており、普段使いのニーズを十分に満たすことができます。

 

 

また絞り値もF1.8と明るくよくボケます。

 

パンケーキレンズの形にこだわり、F1.8の明るさやボケ味は不要ならSonnar T* FE 35mm F2.8 ZAを選ぶ方が幸せになれると思います。

 

形にこだわらないならレンズ設計が新しく性能が良いFE35mm F1.8を選ぶ方が良いと言えるでしょう。

 

 

体験会から数日後にFE35mm F1.8がどうしても気になってもう一度ソニーストアに行って触って、撮影データをゲットしてきました。

 

絞り:F1.8 SS:1/60 ISO:50 (ロスレス圧縮前の写真はコチラ

 

 

先行体験会場は日の光が良く入る部屋だったので気が付きませんでしたが、FE35mm F1.8は暗所はちょっと黒つぶれをする感じがします。

 

絞り:F2.8 SS:1/60 ISO:100 (ロスレス圧縮前の写真はコチラ

 

ビビッドな発色の良さとボケ味はやっぱり強力です。

 

タマボケはやや歪みが生じる傾向がありますが、タマネギボケや2輪ボケは発生しませんでした。

 

ワタシがFE35mm F1.8の購入を悩むポイント

FE35mm F1.8で撮影してみた感じでは撮れる写真に文句のつけ所が見当たりませんでした。

 

 

無印レンズでこのクオリティ..ソニー恐るべし。

 

Gマスターレンズの開発で、ソニーのレンズ開発技術は一皮向けたイメージです。

 

ネットユーザーの評価では20万近くするDistagon T* FE 35mm F1.4 ZAよりも写りが良いという評判もチラホラ。

 

FE35mm F1.8は趣味レベルではもはや十分な写りなのですが、全長が少し長くレンズが付き出るところと価格が少々高いのが難点です。

 

ワタシはパンケーキレンズ並みの小型さを求めていたので、もう少し小さいレンズだったら即買いです。

 

また85mm F1.8並の価格を予想していたので、予想よりも高かったのが買うのを躊躇している理由です。

 

また、同時期に発売したSIGMA 45mmも気になって、思い切りがつきません。

 

【結論】FE35mm F1.8は買うべきか?

 

ソニーが今後、α7Ⅲまたはその後継機とレンズキットでFE35mm F1.8を付けてきたらかなり人気が出そうです。

 

 

レンズ単体で買う場合は、やや高く悩ましいところですね。

 

写りは85mm F1.8同様、ソニー無印レンズとは思えないクオリティです。

 

ソニーフルサイズ機を買ってみたものの、フルサイズレンズが重すぎて使い勝手が悪いと思っている方はFE35mm F1.8をオススメします。

 

 

ワタシはSIGMA 45mmをどこかで使ってみてからどちらを買うべきか判断しようと思います。

 

その際はまたレビューするのでぜひ読んでみてください!