※2023年11月に更新しました。 また本ページにはプロモーションが含まれています
ソニーα7SII でCanonのレンズを利用したり、他社のレンズを活用しやすい環境は整ってきました。
だけどマウントアダプターは万能なアイテムではありません。
オートフォーカスの性能が格段に落ちたり、使えない機能も生じてきます。
ここではソニーα7SII でマウントアダプターを使った場合に生じる難点や購入する前に知っておきたいことを解説します。
マウントアダプターを使えば、ソニー製以外のレンズを装着できて非常に便利です。
しかしデメリットもあります。
高性能な一眼カメラ、とくにα7SⅡのようなハイエンドミラーレス一眼ではこのデメリットが非常に大きいでしょう。
マウントアダプター+他社レンズで使用したとき、ソニー純正のレンズで実現できていることが出来なくなることは意外と多いです。
まず、一つ目としては、オートフォーカスが使えなくなるレンズがあります。
マウントアダプターでMETABONES製やSIGMA製についてはCanonのレンズの中でもUSMモーターやSTMモーターなど比較的新しい時代のレンズはオートフォーカスが働く可能性が極めて高いです。
しかし、旧式のEFレンズで、キヤノンEOSのカメラボディを使用していた時もガリガリとオートフォーカスのモーター音が鳴るレンズでは、AF対応のマウントアダプターを使用してもオートフォーカスが効かないことが多くなります。
その場合ピント操作はマニュアルフォーカスになります。
普段からマニュアルフォーカスに慣れているならば、問題はないかもしれませんが、野鳥や鉄道の撮影や動きのある被写体を撮影するとき、マニュアルフォーカスだとピント操作が間に合わず貴重な一瞬逃してしまうでしょう。
ソニーα7SII は169点AF枠のファストインテリジェントAFが搭載されています。α7Sと比較するとおよそ2倍のAF速度に進化しています。
しかし、α7SII のAF速度はα7Rやα7シリーズと比べると決して高いとは言えません。
感度耐性があるので、低照度の際にAFが遅くなるとしてもISO感度を上げることである程度対応できます。
しかし、マウントアダプターを付けると基本的にはオートフォーカスの速度は下がる上、他社レンズとなると更に遅くなる可能性があります。
三つ目は、フォーカスポイントが1点モードしか使えなくなったり中央にしか当たらなくなることです。
SONYのα7SⅡでは設定次第でフォーカスポイントを様々に変えることができます。
「瞳AF」瞳だけにオートフォーカスする「瞳AF」機能。
顔が斜めを向いているときでも高い精度で瞳を検出でき、フルサイズの浅い被写界深度でも瞳への緻密(ちみつ)なピント合わせを実現できます。
合焦エリアが一定時間表示されるため、意図通りにピントが合っているか事前に確認できます。
「ゾーンAF」
フォーカスエリアを自由に設定できるゾーンAF
コントラストAF枠から、3×3のエリアを自由に設定でき、選択したゾーンの中でのピントを合わせが可能です。
狙った被写体へのピント合わせがすばやく簡単にできます。
「フレキシブルスポットAF」画面上の任意の場所を選択してピント合わせできるフレキシブルスポットのスポット枠サイズを3段階から選択可能。
スポット枠が狙った被写体よりも大きくピントが定まらない場面でも、スポット枠を小さくし、より厳密なピント合わせができます。
フォーカスポイントを柔軟に切り替えたい撮影ではマウントアダプターを使う場合注意が必要です。
カメラ本体が高性能なほど、マウントアダプターで他社レンズを装着したときにあらわれるデメリットは大きくなります。
SONYのα7SⅡのオートフォーカスを重視すれば、純正レンズ以外の選択肢は考えられなくなるかもしれません。
しかし、使い慣れたレンズを諦めきれない場合は、少し高いですが、METABONES製やSIGMA製のマウントアダプターで対応するべきでしょう。
METABONESのマウントアダプター「Speed booster」はマイクロUSB端子がついており、ファームウェアをアップデートできるようになっています。
旧型のAF非対応マウントアダプターもファームウェアのアップデートによってAF対応になるようですね。
ファームウェアのアップデート方法はSpeedBoosterのファームウェアのアップデート方法が参考になりますよ。